2015年1月1日 読売新聞
「絆を求めて人集う まちづくりの拠点 個性派カフェ花盛り 子育てママに料理教室 認知症地域で支える」
大和市西鶴間の住宅街には2014年9月、市内初の認知症カフェ「オレンジカフェやまと」((電)046・283・3900)がオープンした。孤立しがちな認知症患者やその家族に地域社会とのつながりの場を提供しており、認知症ではない高齢者も歓迎している。
運営しているのは、介護福祉士らでつくる「やまとオレンジプロジェクト」。毎月第3日曜に無料で開催しており、12月21日にはソプラノ歌手を招いてクリスマスコンサートを行った。コンサート後は、高齢者と介護の専門スタッフ約20人が、近況報告や思い出話に花を咲かせた。
近くで一人暮らしをする鈴木泰代さん(95)は「ピアノを聞いて50歳は若返ったよ」と冗談を飛ばし、「意識して外に出ないと、人と話す機会がなくなる。友達や近所の人とのおしゃべりが元気のもと」と笑顔を見せた。同プロジェクト代表で介護福祉士の石井直樹さん(42)は「地域のつながりを再構築できれば」と期待している。
(当時の原文のまま掲載しています)